「つながる」技術

プリウスPHVは次世代車にふさわしく、スマートフォンの利用を中心とした「つながる」機能も導入し、電池残量やEV走行可能距離の確認ができる「eConnect」など、5種のサービスをパッケージにしてオーナーに3年間、無料提供することとした。このなかでは、充電や点検予約を促す情報などを、オーナーのスマートフォンでつぶやく「トヨタフレンド」のサービスも立ち上げた。

トヨタは、こうした「つながる」機能などによって新たなモビリティ社会実現への貢献を目指しており、2011(平成23)年に相次いで米国のIT企業と提携した。同年4月にはマイクロソフト社と、次世代テレマティクス用の「グローバルクラウドプラットホーム」を構築する提携に合意した。このプラットホームは車載用通信システムだけでなく、トヨタ独自のエネルギー管理システムである「トヨタスマートセンター」での活用も視野に入れている。

翌5月にはクラウドコンピューティング専業では米国最大手のセールスフォース・ドットコム社と、プリウスPHVから採用した「トヨタフレンド」の構築などで提携した。トヨタフレンドにはマイクロソフト社との提携による技術も生かされており、2012年に投入する予定のEVにも標準搭載する。さらに、2011年11月には半導体大手のインテル社と次世代の車載情報通信システムに関する技術の共同開発で提携した。スマートフォンなどの情報機器とクルマ、さらにはクルマが家など社会との間でシームレスにつながるための通信技術を研究する。

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