提携と海外におけるHV生産の拡大

次世代環境車に関する技術開発では、海外自動車メーカーとの提携も進めた。2011(平成23)年8月には米国フォード・モーター社と、ライトトラックおよびSUV用の新型ハイブリッドシステムの共同開発、さらに次世代テレマティクスサービスの標準化について協力することで合意した。両社が開発するハイブリッドシステムは2010年代中をめどに、それぞれの車両に順次、搭載していく。

また、ドイツのBMWグループとは、環境対応のコア技術となる次世代リチウムイオン電池技術の共同研究推進について2011年12月に合意した。同時に、トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)は、2014年から欧州で販売するトヨタ車向けにBMW製の1.6Lおよび2.0Lディーゼルエンジンの供給を受ける契約を、BMWグループと締結した。

一方、トヨタはハイブリッド車(HV)の海外生産を順次拡大しており、2012年2月には台湾の国瑞汽車でカムリ・ハイブリッドをラインオフした。HVの海外生産としては、中国(2工場)、米国、オーストラリア、タイ、イギリスに次ぐ7拠点目で、これにより、HVの現地供給体制は海外の主要地域を網羅するに至った。

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