TSAMのグローバル輸出拠点化―南アフリカ

南アフリカでは、南アフリカトヨタ自動車(TSAM)の生産・販売・輸出機能を拡充し、グローバル輸出への拠点化を進めた。そのため、2002(平成14)年に現地合弁パートナーのWesco社からTSAMの持株会社である南アフリカトヨタ(TSA)の株式を取得してトヨタの出資比率を上げることに合意した。さらに、2008年8月にはTSAを完全子会社とすることに合意した。なお、2001年にはキャタラー社との合弁で、自動車用触媒を生産する南アフリカキャタラー社を設立し、トヨタグループの触媒供給拠点に位置づけた。

TSAMは、2003年にオーストラリア向けカローラハッチバック、2005年にアフリカ・欧州向けIMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)、2007~08年にはアフリカ・欧州向けカローラの生産を開始し、順調に輸出事業を拡大していった。あわせて、グローバル品質の確保を目的に、塗装工場の新設、車体工程へのグローバル・ボデー・ライン(GBL)の導入など、設備の拡充と近代化を進めた。その結果、2008年までにカローラ10万台、IMV12万台の合計年22万台の生産体制を確立した。

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