成熟期を迎える―台湾

台湾の自動車市場は、1990年代に成熟期に入り、乗用車比率が7割強を占めるなか、1994(平成6)年の57万7,000台をピークに、その後は緩やかな縮小基調で推移した。

1997年には日本政府と台湾当局との間で、自動車通商の段階的自由化が合意された。これを受けて、トヨタはレクサスの導入を開始し、1999年には3,000台近くを販売した。

2000年代に入っても市場の縮小傾向が続くなか、トヨタ車の販売は順調に推移し、1994年の10万台強から、2005年には過去最高の15万台へと拡大した。シェアも、2002年に三菱自動車工業を抜いてトップとなり、2009年には38%にまで上昇した。2010年はリコールの影響で販売台数は10万2,000台、シェアは31%にとどまった。

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