ASEAN域内・域外輸出を開始―インドネシア

インドネシアでは、1996(平成8)年にトヨタ・アストラ・モーター(TAM)が創立25周年を迎え、累計生産台数100万台を達成した。同年からカラワン工場の建設を進め、1998年に稼働を開始したが、通貨危機の影響で生産は伸び悩んだ。

その後同国を「IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)プロジェクト」の主要な供給拠点とするため、2003年にTAMの製販分離を実施した。TAMはトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)に社名を変更して製造事業を担当し、新たに発足したディストリビューターがTAMの社名を用いることになった。

TMMINは、2004年にIMVのミニバンタイプであるキジャン・イノーバの生産を開始し、同年から東南アジア諸国連合(ASEAN)域内への輸出を、さらに2005年には域外への輸出も始めた。また、2004年にはダイハツ工業との協業により、IMVの小型版U-IMV(Under-IMV)のアバンザも販売を開始した。一方、セダン系乗用車の生産は、ASEANでの特恵関税制度の導入に伴う域内最適生産の観点から、2003年にカローラ、2004年にはカムリの生産を中止し、タイからの輸入に切り替えた。

TAM設立から40周年となった2011年の9月にはカラワン工場の隣接地に同第2工場の建設を発表した。2013年初めに年7万台の能力で稼働し、新たなモデルを生産する。翌2014年の初めには年12万台に引き上げ、同年にはカラワン第1・第2工場合わせて年23万台の能力とし、輸出の拡大も図っていく

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