生産拠点の集約―オーストラリア

オーストラリアでは、1992(平成4)年に当時はゼネラル・モーターズ(GM)社との合弁会社であったユナイテッド・オーストラリアン・オートモティブ・インダストリーズ(UAAI)が新アルトナ工場の建設に着手した。従来のアルトナ工場の隣接地に新設したもので、旧アルトナなど3カ所に分散していた拠点を集約し、ボデー・塗装・組立の工程追加や能力増強を図った。新工場は年産10万台の能力を備え、1994年からカローラ、カムリなどの生産を開始した。

その後、1996年にGMとの合弁は解消し、トヨタの生産事業体であるUAAIの傘下にあったトヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア(TMCA)は、トヨタ・モーター・セールス・オーストラリア(TMSA)の全額出資会社として再出発した。TMCAは輸出事業も強化し、同年に開始したカムリの中近東向け輸出は、2007年には10万台強にまで増加した。2009年にはカムリ・ハイブリッドの生産も開始している。

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