国瑞汽車の拡張―台湾

東南アジア諸国連合(ASEAN)以外では、1995(平成7)年に台湾の国瑞汽車が商用車専用組立工場として、年産3万台の能力をもつ観音工場を稼働させた。同時に、乗用車専用の中壢工場の生産能力を増強し、両工場で年11万台の生産体制を整えた。翌1996年には国瑞汽車が部品製造の豊永を合併し、製造面の経営体制強化や効率化を図った。

その後、2005~06年に両工場の拡充に着手し、観音工場を年産6万台へ、中壢工場を同10万台へと能力増強した。国瑞汽車は、2009年からカローラの中近東向け輸出を開始するが、トヨタではこれに先立ち、2008年に同社への出資比率を引き上げ、グローバル供給拠点の一つと位置づけた。

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