ボデーメーカーによる小型トラックのボデー架装

小型トラックについては、各販売店が指定するボデー・メーカーで架装された。S型エンジンを搭載した小型トラック・小型商用車のボデー架装を行った主な企業は、次のとおりである。

トヨタ車体工業(現・トヨタ車体)1は、1947年7月からSB型トラック荷台の架装を開始し(運転台はトヨタ自工製の全鋼製)、1948年1月にはトヨタ車体製の運転台(木骨鉄板張り)と荷台の製作・架装を始めた。さらに、SB型改造ライトバン、SG型トラック、SKB型トヨペット・ライト・トラック、SK20型トヨエース・トラック、SK20V型トヨエース・ルート・バン、SK20P型トヨエース・ダブルキャブなどのボデーを架装した。

関東電気自動車製造では、1949年10月からSB型ライトバン(SBOV型、SBLB型)のボデー架装を開始し、のちにSG型ライトバン(SGV型)などのボデー架装も行った。

セントラル自動車2は、1950年10月からSB型改造ピックアップ・トラック(SBU型)のボデー架装を始めた。その後、SG型ライトバン、SG型ステーションワゴン、SG型ダブルピックアップ・トラックのボデーを架装したほか、トヨタ自販直納部からSG型シャシーを利用した各種特装車ボデーの製作・架装を受注した。また、1950年7月には新日国工業京都工場3がSB型改造ルートバン(SU型)のボデーを架装し、この車両は日本通運の専売局煙草輸送専用車として利用された。

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