SH型系乗用車、SK型トラック

SH・RH型系乗用車シャシーは、新開発のR型エンジン(1,500cc、48馬力)を搭載するため、SF型系乗用車シャシーを改良したものである。SF型系の場合と同様、ボデーに関しては、SH型(荒川鈑金工業)、SHK型(関東自動車工業)、SHN型(中日本重工業)と3つの型式を設定した。トヨペット・カストムSH型の名称で、1953(昭和28)年9月に発売されたが、同時発売のRH型系乗用車トヨペット・スーパーRH型が好評であったため、早くも同月いっぱいで生産が打ち切られた。その生産台数は230台である。

SH・RH型系乗用車の発売と同時に、そのシャシーを用いたトヨペット・トラックSK型およびRK型を発売した。SK型トラックは、28馬力のS型エンジンを搭載し、前身のSG型と同じく1トン積みであったが、新開発のR型エンジンを搭載したRK型トラックは、出力が48馬力に増加したことで1.25トン積みとなった。SK型は1953年9月~54年7月に3,587台が生産され、そのシャシーはトヨペット・ライト・トラックSKB型に引き継がれた。

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